2026-10-07

これまで送ってもらった範囲では、『時間のデザイン』は、「時間は貯められない。だから、やりたいこと・やるべきことを習慣として設計し、時間を能動的に使う」ための実践書として位置づけられています。

  • お金は使わなければ貯められるが、時間は使わなくても過ぎ去り、取り戻せない。
  • 著者・井上新八さんは、時間の使い方を「わかりやすくする」ことを時間のデザインと呼んでいる。
  • その中心となる方法が習慣化=ルール化である。
    • いつ
    • 何を
    • どのくらいやるか
      をあらかじめ決め、日々のルーティンとして繰り返す。
  • 「忙しいからできない」を減らすため、仕事だけでなく、読書、映画、運動、家事、ゲーム、記録、勉強など、生活上のさまざまな行動を習慣として組み込んでいる。

著者はフリーランスのブックデザイナーとして20年以上働き、多い年には年間約200冊の本を一人でデザインしている。それだけの仕事量を抱えながら、毎日1冊の読書、映画、ランニング、筋トレ、ゲーム、掃除、日記、ストレッチ、瞑想など非常に多くの活動を続けているという。

著者自身はこれを特別な能力によるものではなく、一つ一つの行動を習慣化し、考えなくても実行できる仕組みに変えてきた結果だと考えている。「いつか時間があればやる」と考えていても、その時間は自然には訪れない。先に行動を生活の中へ組み込み、時間そのものを作っていくという発想である。

また、本書で紹介される方法は普遍的な理論や科学的エビデンスを示すものではなく、あくまで著者自身が20年以上かけて試行錯誤してきた個人的な実践法である。著者も、自分の方法をそのまま真似することを求めてはいない。

背景には、著者が2001年ごろ、ほとんど準備のない状態で新聞社の編集者からフリーランスになった経験がある。仕事の取り方、打ち合わせ、料金設定、請求書の書き方まで、自分で考え、試し、失敗し、改善してきた。その過程で、

うまくいったことを仕組みにする
→ 継続できる形にする
→ 習慣として定着させる

という方法を身につけていった。

そのため著者は本書を、成功者が方法論を教える「成功術」というより、自分の能力の範囲でどうにか生き残っていくために作り上げた生存戦略として捉えている。

特にフリーランスでは、働く時間と休む時間の境界がなくなりやすく、何も考えなければ「一人ブラック企業」のような状態になってしまう。だからこそ、仕事の時間を確保すると同時に、それ以外の生活も意識的に充実させる必要がある。

最終的な目的は単なる効率化ではない。忙しさを理由に諦めるものを減らし、仕事だけでなく、自分がやりたいことを含めて人生全体を充実させることにある。

そして著者は現在のルーティンを完成形とは考えていない。日々、小さな実験と改善を繰り返しており、来年には別のルーティンになっている可能性もある。つまり習慣とは、固定されたものではなく、生活に合わせて継続的に更新していく仕組みでもある。

一言でまとめるなら、

時間は「空くのを待つもの」ではなく、習慣を設計することで自分から生み出していくもの。

というのが、ここまでの範囲を貫いている考え方です。

本文で紹介されていた、井上新八さんがデザインした本

  1. 『私が見た未来 完全版』
  2. 『覚悟の磨き方』
  3. 『SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男』
  4. 『運動脳』
  5. 『新版・一流の頭脳』
  6. 『世界のエリートが学んでいる 教養書必読100冊を1冊にまとめてみた』
  7. 『何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』
  8. 『学びを結果に変える アウトプット大全』
  9. 『科学がつきとめた「運のいい人」』
  10. 『糖質疲労』
  11. 『輝く瞑想』
  12. 『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』
  13. 『弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』
  14. 『彼女の台所』
  15. 『機嫌のデザイン』
  16. 『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』
  17. 『子どもが本当に思っていること』
  18. 『ぜったいに おしちゃダメ?』
  19. 『こうやって、考える。』
  20. 『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』
  21. 『THE THREE KINGDOMS 漫画 三国志』

出版社の公式プロフィールでも、『覚悟の磨き方』『アウトプット大全』『ぜったいにおしちゃダメ?』『自分とか、ないから。』『機嫌のデザイン』『SHO-TIME』『こうやって、考える。』『運動脳』『糖質疲労』などが代表的な仕事として挙げられています。

本文で挙げられていた「毎日やっていること」

本文では、以下も**「毎日やっていることの一部」**とされています。

  1. 本のデザイン案を作る
  2. 1日1冊、本を読む
  3. 映画を見る
  4. 大作ゲームを遊ぶ
  5. 4.2kmジョギングする
  6. ダンスの練習をする
  7. 掃除をする
  8. 『どうぶつの森』でララミーと挨拶する
  9. 本の原稿を書く
  10. ブログに本の感想を書く
  11. ブログに映画の感想を書く
  12. 写真を1枚現像する
  13. 『ドラゴンクエストX』で討伐の仕事をする
  14. HIITで筋トレする
  15. 領収書を整理する
  16. 下半身のストレッチをする
  17. 空の写真を撮る
  18. アニソンを聴く
  19. テレビドラマを見る
  20. 同じ場所を定点撮影する
  21. 食べた納豆を記録する
  22. 『Pokémon GO』でプレゼント交換する
  23. 手書きの日記を書く
  24. 気温を当てる
  25. 短歌を読む
  26. eFitで体重を測定する
  27. 腕立て・腹筋をする
  28. SIXPADで筋トレする
  29. 瞑想する
  30. ラジオを聴く
  31. 読書メモをXに投稿する
  32. スマホに日記を書く
  33. メールをすべて返信する
  34. 書籍の企画を考える
  35. 体温を測る
  36. 漫画を1話読む
  37. コーヒーを淹れる
  38. 上半身のストレッチをする
  39. 深夜アニメを見る
  40. お酒を飲む

つまり、仕事・読書・創作・運動・家事・娯楽・記録・健康管理まで、細かな行動を大量に日課化しているのが特徴です。

しかも、これは全量ではありません。本文では「毎日やっていることの一部」とされ、別の箇所では午前中だけ数えても約70個の習慣があったと述べています。出版社の紹介でも、読書、映画、ランニング、筋トレ、ドラマ・アニメ、ゲーム、ダンス、ブログなどを並行していることが確認できます。